京都で「たねとりくらぶ」に行って来ました。(京野菜)


京の伝統野菜に学ぶ・・・ふくいの伝統野菜となにが違うの?・・・

7月21日、京都で「たねとりくらぶ」の集いというものがあり、玉井さんのお誘いで 参加させてもらいました。正直、農家でない私は、種苗交換会にはあまり興味はなかった のですが、「京の伝統野菜に学ぶ」というサブタイトルに引かれ、本物の京野菜の種を代々 受け継ぎ、育てておられる"樋口昌孝氏"の講演と翌日の京野菜農家の見学会とさらに 私の心をゆさぶるプログラムだったのです。

 実は、5月末大学のゼミのリユニオンに出席した翌日、以前テレビで見た「鷹峯とうがらし」(普通のお店においてない)を食べてみたいと、樋口さんというお名前だけを頼りにたどりつき、丁度、樋口さんのお母さんが "振り売り" に出られるところに出会い無事購入できました。

左写真(甘く・肉厚で・柔らかく・皮が薄くおいしいです)

少しお話もでき、 ハウス も見せて頂きました。


 でも、その時の樋口さんの第一印象は仕事中でピリピリしていて、恐く近寄りがたいものでしたが、講演でのざっくばらんで興味深いお話やその後のおしゃべりタイムでは、全く感じが違い、優しく・面白い人であることがわかり、たいへん楽しい時間でした。但し、ご自分のお仕事には、自信と誇りといい意味での頑固さをしっかりと持っておられます。

 

 その樋口さん曰く「今の京野菜は、本物でない物もあり(各地で出回っているみず菜は種がアメリカ産など)京都の農家はもっと自信をもって本物を育て売り、種を守り継いでほしい」と。そのために、ご自身も日々努力して頑張っておられます。
 とても、私の拙い文章では、講演で話された心意気をお伝えできませんが、印象に残ったものは、下記の3点かな?

  1. 『種とり』というのは『その人の思いを伝えていくこと』であり、種を交換する時は、"人と人とのつながりの中で、人の思いと一緒に"してほしい。

  2. 『おいしい野菜の伝え方』は大人の消費者ではなく、『子ども』に伝えていくことが大切、そして、料理屋の職人とのつながりでお互い育てあうこと(直接購入にくるお店の人たちが農作業のお手伝いに来る・おいしい物を食べる会を開くなど)

  3.  それから、農家の地位が医者より低いのはおかしい。また、『伝統野菜』ではなく『伝承野菜』であるなど・・・

とにかく、もっとお話していたいと思いつつ次の会場に移動しましたので、今度は、るるぶの会員の方々と一緒にお会いできる機会を持ちたいと思う方でした。それと、1つぶの小さい種がとても大きく・重く感じられました。" 

 『樋口 昌孝 氏のプロフィール』
 現在45才。京都市北部の鷹峯地区で400年続いている専業農家の十四代目。90aの畑で毎年30種類の野菜を育てている。
聖護院だいこん、鹿ヶ谷かぼちゃなど、京野菜数種類のたねを代々受け継いでおり、「鷹峯とうがらし」には今、最も力をいれている


 翌日の京野菜農家の見学先は、森田良彦氏の畑でした。

森田さんは「『京』有機の会」を立ち上げ初代会長をされています。

「農業は常に勉強。なぜ、植物が育つのか、生産者も消費者も知って」おくべき。化学知識も必要。土は農の基本」という信念のもとに有機農法に化学肥料を組み合わせて栽培されています。

物静かな語り口調ですが、やはりご自分の育てられている野菜たちに対する意気込みと自信が伝わって気温35度の京の昼下がりの炎天下にいることも忘れているほどでした。(日焼けして後で痛かった私です。・・・場所は北区上賀茂)

 他の参加者たちは、専門的な内容の質問をされていましたが、私は、 野菜の直売所 「おいでやす」 (下写真。高齢になられたお母さんが振り売りの代わりに 野菜を販売している所 )で " 黄色い大きなとまと "をさっそく買い食べてみたところ、ほのかに甘酸っぱい昔のとまとを思い出したので名前や育て方を聞くことぐらいでした。"黄寿・おうじゅ"というとまとでおみやげにも購入して帰り、試食した夫にも好評でした。

 それから、樋口さん同様料理人の人たちと直接取引されています。

これは、京都の農家は昔から農協のしばりがないからできるんだそうです。このことが、品質のいい作物をつくることができる農家にとっては、最強の武器と資料にも書かれていました。

福井はどうなっているのでしょうか? こんなところにも、ふくいの伝統野菜が発展していくヒントがあるのではないでしょうか。


 見学会も終わり京都駅に向かう途中で玉井さんと「なにが、ふくいの伝統野菜とちがうんかな?」という会話で今回の日程を終了しました。

             食いしん坊レポーター  森下 三代でした


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