※弊社注 この文章は弊社契約社員の高島が自身のWeblogに掲載したものを弊社でミラーしたものです。この文章は弊社の公式見解ではありません。また、執筆時点では高島は弊社Webへの掲載を意識しておりませんでしたので文章に主観が含まれています。ご了承下さい。

※弊社注:文中に「決壊した足羽川」とありますが、福井県の公式発表では護岸破損に区分されています。この点お含み置き下さい。

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福井豪雨 美山町の被害状況2

今日は、午後からカメラを持ち、
美山を取りに行った。

記録として残すには少し遅いのであるが、
何も残さないよりはいい。
誰かが残さなければ。
それが私にできる事なら。



2004/07/20



美山町の中心部へ。

ワイドショー等でも取り上げられた、
めくれた線路である。
立っている形のまま、固まっているのだ。

どこに線路があったのか、
足下を見ると、灰色の砂利にうっすらとまくら木の跡が見えた。
今はただの砂利道。
線路は歪んで川に落ちているところもある。

越美北線の復旧は
いつになるのだろう。
2004/07/20



美山町蔵作。

今回最も被害の大きかった地区である。

洪水の被害地。
想像を絶する風景が待っていた。

2004/07/20



蔵作の地区の手前がわ。

まだ、泥が残る。

この辺りは床下浸水が多いようだ。

2004/07/20



蔵作に入る。

土砂。
土砂。

真ん中のは川である。
もともとこの辺りに川が流れていて、
それが氾濫した。

しかし、氾濫した川の原型はない。
まっすぐだった川。
今は写真以上にうねっている。
川底は土砂で30センチ以上高くなっているそうだ。

いろんなところで、煙が上がっている。
土砂で埋もれた使えない家財を燃やしているのだ。

洪水の被害状況とはほど遠い。
地震の被害状況に近い。
もしくは、
空襲跡。
たまに聞こえるヘリの音が辛さを増す。


2004/07/20

 


分かりにくいと思うが、
壊滅した車である。
周りは土砂の山。
濁流とともに流れ着いた土砂の高さは
1メートルをこえる。

蔵作の川沿いの家を見て回る。
足下は例えるなら、
白山の頂上付近。
元の地形などあったもんじゃないのだ。

一階部分のほとんどが土砂に埋まっているため、
建物を見下ろす感じ。

そういえば、
洪水で埋もれた大陸とか文明とかあったなあ。
2004/07/20



埋もれ壊れた車。
水色の軽自動車だった。
近寄ると、窓が少し開いていた。
泥が中に入っていた。
周りは土砂で固められている。
流れたが電柱でとまったのか。

奥の家は、一階部分は、
ほとんど土砂で埋まっていた。

この辺りは、
足羽川の上流。
流れてくるものも泥ではない。
車の大きさと変わらない岩が手前に多くあるが、
これはもとからあったったものではない。
洪水とともに流れてきたのだ。

カメラをむけると、
「どんどん撮ってくれ。記録を残してくれ。」
「救助を訴えてくれ。」
と言う人も入れば、
蔵作の奥のほうに住む、一番被害の大きかった人たちには、
カメラを向けたとたん泣き出す人もいた。
カメラを向ける事に、強い罪悪感を感じずにはいれなかった。
カメラをみる表情が恐い。
被害はそれほど恐ろしいのだ。

2004/07/20



今日、カメラを持って蔵作にきたとき、
ちょうど、災害状況を見に副大臣がきていた。
蔵作の入り口付近だけをみて帰っていったと、集落の人たちは言っていた。
全て見なくても被害の大きさは分かるのか。
入り口だけでも十分ひどい状況だからか。

ボランティアどころか
自衛隊も来ていない状態である。
蔵作は奥地ではない。
役場のあるところから車で15分。
小学校から車で10分である。

復旧はあるのか。
どこまでの復旧を望むのか。
洪水以前と同じ状態にはならないだろう。
何のための復旧か。
生活を元に戻すために
まず、川なのである。
とりあえず溢れないだけの川を。
同じ災害を繰り返さないためにも。


2004/07/20


福井豪雨 美山町の被害状況1

皆さんご存じの通り、
私は、50年ぶりの大洪水の被害を受けた
福井県美山町の出身です。
昨日の洪水のあと、水が引いたという連絡を受け
実家に帰ってきました。

今回の日記は
その私の集落の洪水の様子の写真をのせたいと思います。
2004/07/19



私の集落は「美山町高田」である。
旧158号線から足羽川にかかる高田大橋を渡ると
一番最初にある集落である。
今回は、この高田大橋をはじめ、
美山町にある橋がたくさん流された。
高田大橋は縦揺れの地震がきたような感じの壊れ方である。

戦後だなと思った。
足羽側の堤防の上の家は全て柱しか残っていなかった。

高田の集落の半分は床下浸水以上の被害を受けた。

洪水はじわじわきたのではなかったそうだ。

濁流は一気に集落に流れ込んだ。

堤防ぞいの
鮎屋のおんちゃんが流された。
今日遺体で発見された。
昨日夕方、
やっと繋がった電話で母は、
おんちゃんが行方不明だと言っていた。
鮎のおんちゃんの店は
プレハブで、
もう傾いた柱しか残っていない。

2004/07/19



美山町高田の隣、
田尻の橋。
完全に流されていた。
2004/07/19



地震のような感じだ。
と思った。
2004/07/19



丸見えの橋桁。
2004/07/19



流され崩れた高田大橋。
手前が道路。
先の方が橋。
電柱は手前の道路の脇にあったもの。
橋桁が一つ流され
橋が崩れたのか。
唯一の道が閉ざされている。
2004/07/19



家から決壊した足羽川へ歩く


2004/07/19

橋までの様子。
道路にはまだ泥が残る。
地震のあとの如く、地面はがたがたにめくれている。
地割れもしている。
横にあるのは流れてきたゴミや流木。植物。
同じ景色なのに、
すごく狭く見えた。
2004/07/19



遮断機が壊れている。
放っておくと棒が倒れてくるので、流木で支えている。
2004/07/19



家の前の線路。
まくら木と鉄線のみが残っている。
砂利は流されてしまっている。
2004/07/19



流された越美北線の線路の様子。
美山町大久保と小和清水の間くらい。
旧158号線は泥が多く残り、滑りやすい。
2004/07/19